インプラントと金属アレルギー:リスクと対策を歯科医が徹底解説

近年、審美性や機能性に優れたインプラント治療が注目されています。

しかし、金属アレルギーをお持ちの方の中には、インプラント治療を受けることに不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、インプラントと金属アレルギーの関係について、歯科医がわかりやすく解説します。

目次

インプラントと金属アレルギー

インプラントの土台となるネジ部分は、主にチタン合金で作られています。

チタンは、生体適合性に優れています。

アレルギー反応を起こしにくい金属として知られています。

しかし、まれにチタンアレルギーを発症する方もいらっしゃいます。

チタンアレルギーの症状

  • インプラント周囲炎
  • 口内炎
  • 金属アレルギー反応(皮膚炎、かゆみ、じんま疹など)

チタンアレルギーのリスク

チタンアレルギーのリスクは、約0.1%と言われています。

しかし、

  • 金属アレルギーをお持ちの方
  • アトピー性皮膚炎をお持ちの方
  • 金属アレルギーの家族歴がある方

は、リスクが高くなります。

金属アレルギーの検査

インプラント治療前に、金属アレルギーの検査を受けることをおすすめします。

  • パッチテスト: 皮膚に金属を貼って、アレルギー反応を見る検査です。
  • 血液検査: 血液中の金属に対する抗体を調べる検査です。

金属アレルギー対策

金属アレルギーのリスクを軽減するために、以下の対策が有効です。

チタン製インプラントを選択する

チタンは、アレルギー反応を起こしにくい金属です。

ジルコニア製インプラントを選択する

ジルコニアは、セラミックの一種で、金属アレルギーのリスクがほとんどありません。

アレルギー対応インプラントを選択する

金属アレルギー対応の特殊なコーティングが施されたインプラントもあります。

インプラントと金属アレルギーは、決して無関係ではありません。

しかし、適切な検査と対策を取ることで、リスクを軽減することができます。

インプラント治療を検討している方は、金属アレルギーについて事前に歯科医に相談することをおすすめします。

※本記事は、情報提供のみを目的としております。

いかなる場合も、個別のコンサルティングサービスを提供するものではありません。

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