インプラント治療において、神経抜歯が必要になるケースは少なくありません。
しかし、神経抜歯はリスクも伴うため、慎重な判断が必要です。
今回の記事では、
- インプラント治療における神経抜歯の必要性
- リスク
- 具体的な手順
- 最新技術
などを徹底解説します。
インプラント治療を検討している方にとって、役立つ情報を分かりやすくまとめました。
インプラント治療における神経抜歯とは?
インプラント治療における神経抜歯とは、インプラント埋入予定箇所にある歯の神経を抜く処置です。
神経を抜く理由は以下の通りです。
- インプラント埋入時に神経を傷つける可能性を避けるため
- インプラントと歯根膜の間に十分なスペースを確保するため
- 歯根膜の炎症を予防するため
神経抜歯が必要になるケース
インプラント治療において、神経抜歯が必要になるケースは以下の通りです。
- 歯の根が太く、インプラント埋入時に神経を傷つける可能性が高い場合
- 歯の根が曲がっていて、インプラント埋入に支障がある場合
- 歯根膜に炎症がある場合
- 歯の神経がすでに死んでいる場合
神経抜歯のリスク
インプラント治療における神経抜歯には、以下のリスクがあります。
- 歯の知覚がなくなる
- 歯が弱くなる
- 歯根膜の炎症を起こす可能性がある
- 根尖性歯周炎になる可能性がある
歯の知覚がなくなる
神経は歯の感覚を司るため、神経を抜歯するとその歯の知覚がなくなります。
冷たいものや熱いものがしみたり、痛みを感じたりすることがなくなります。
しかし、食べ物をかむ力加減が分からなくなったり、虫歯に気づきにくくなったりするなどのデメリットがあります。
歯科医が教える!虫歯になりやすい食べ物と、その対策【歯の健康を守るために】
歯が弱くなる
神経は歯に栄養を与えます。
歯を丈夫に保つ役割も担っています。
神経を抜歯すると、歯への栄養供給が途絶えます。
つまり、歯が弱くなりやすくなります。
そのため、神経を抜歯した歯は、
- 虫歯になりやすくなる
- 折れやすくなる
などのリスクがあります。
歯根膜の炎症を起こす可能性がある
歯根膜は、歯の根と顎の骨の間にある組織です。
神経を抜歯すると、歯根膜に炎症が起こる可能性があります。
歯根膜の炎症は、歯の痛みや腫れを引き起こします。
ひどい場合には歯を失う原因にもなりかねません。
根尖性歯周炎になる可能性がある
根尖性歯周炎は、歯根の先端にある組織に細菌感染が起こる病気です。
神経を抜歯した歯は、根尖性歯周炎になりやすいと言われています。
根尖性歯周炎は、
- 歯の痛みや腫れ
- 顎の骨の破壊
などを引き起こし、治療が困難な場合もあります。
神経抜歯のリスクを軽減する方法
神経抜歯のリスクを軽減するためには、以下の点に注意することが大切です。
- 経験豊富な歯科医師に施術してもらう
- 最新の治療技術を用いる
- 適切なアフターケアを受ける
神経抜歯は、慎重な判断が必要な処置です。
神経を抜歯が必要かどうかは、歯科医師に相談しましょう。
十分な説明を受けた上で決定することが重要です。
神経抜歯の手順
インプラント治療における神経抜歯の手順は以下の通りです。
- 局所麻酔を行う
- 歯冠を切削する
- 歯髄腔を開ける
- 神経を除去する
- 歯根管を洗浄・消毒する
- 歯根管充填を行う
- 仮歯を装着する
神経抜歯を避けるための最新技術
近年、インプラント治療における神経抜歯を避けるための最新技術が開発されています。
- CT撮影による精密な診断
- マイクロスコープを用いた精密な処置
- コーンビームCTを用いた3D診断
これらの技術により、神経を傷つけずにインプラント埋入することが可能になっています。
インプラント治療における神経抜歯は、慎重な判断が必要です。
神経抜歯が必要かどうかは、十分な説明を受けた上で決定することが重要です。
その他、役立つ情報:
- インプラント治療に関する情報: https://www.jda.or.jp/
- 神経抜歯に関する情報: https://namba-dental.com/blog/detail/20210721125439/
本記事が、インプラント治療を検討している方にとって、インプラント治療における神経抜歯に関する理解を深める一助となることを願っております。
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