インプラント治療を受けた後、数年たってから「インプラントが破損した」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インプラントは非常に耐久性が高い人工歯です。
しかし、使い方やケアによっては破損してしまう可能性もあります。
今回の記事では、
- インプラント破損の原因や症状
- 対処法
- 予防策
について、歯科医師がわかりやすく解説します。
インプラント破損の原因
過度の咬み合わせ
硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりを習慣にしていることで、インプラントに過度な力がかかります。
破損につながることがあります。
外傷
スポーツや事故などによる強い衝撃が原因で、インプラントが破損することがあります。
骨の吸収
加齢や歯周病などにより、顎の骨が吸収されてインプラントが固定できなくなり、破損するリスクが高まります。
喫煙
喫煙は、骨の再生を妨げ、インプラント周囲炎のリスクを高めるため、破損の原因となります。
口腔内の衛生状態が悪い
歯周病や虫歯など、口腔内の衛生状態が悪いと、インプラント周囲炎を引き起こします。
インプラントが緩んだり破損したりする可能性があります。
インプラントの初期不良
- 製造上の欠陥
- 歯科医師の施術ミス
が原因で、インプラント自体に問題があり、早期に破損してしまうことがあります。
歯科医の技術不足
適切な診断や治療計画が立てられていない場合、インプラントが破損するリスクが高まります。
インプラント破損のサイン
- 痛み: インプラント周囲に痛みを感じることがあります。
- 出血: 歯ぐきから出血したり、腫れたりすることがあります。
- 感染: インプラント周囲炎を起こし、膿が出たり、悪臭がしたりすることがあります。
- 動揺: インプラントがグラグラと動くことがあります。
- 異物感: インプラントに違和感を感じることがあります。
インプラント破損後の対処法
歯科医に相談すること
インプラントに異常を感じたら、すぐに歯科医に相談することが大切です。
再治療の可能性
破損の程度によっては、インプラントの再治療が必要になる場合があります。
インプラントの再植
破損したインプラントを取り外し、新しいインプラントを植立する手術が必要になることがあります。
全額保証について
インプラントの保証期間内であれば、全額保証が受けられる場合があります。
インプラント破損を防ぐための予防策
正しい歯磨き
- 歯ブラシ
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
などを使いましょう。
丁寧に歯磨きを行いましょう。
定期的な歯科検診
定期的に歯科医院で検診を受け、早期に異常を発見しましょう。
固いものを噛まない
硬いナッツや骨付き肉などは、インプラントに負担をかけるため、避けるようにしましょう。
夜間研磨の対策
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合は、マウスピースを着用するなど、対策を行いましょう。
喫煙の控えめ
喫煙はインプラントの寿命を縮めるため、禁煙を心がけましょう。
インプラントを選ぶ際の注意点
- 歯科医の経験と実績: インプラント治療の経験が豊富な歯科医を選びましょう。
- 使用するインプラントの種類: インプラントの種類によって、耐久性や価格が異なります。
- 保証期間: インプラントの保証期間を確認しましょう。
- 治療費: 治療費は、歯科医院によって異なります。複数の歯科医院で比較検討しましょう。
よくある質問
インプラントは必ず破損するの?
インプラントの寿命は、個人の口腔ケアや生活習慣、歯科医の技術などによって異なりますが、適切なケアを行えば、長期間使用できる可能性が高いです。
インプラントの寿命はどのくらい?
インプラントの寿命は、10年以上と言われています。
しかし、適切なケアを行わないと、短期間で破損してしまう可能性もあります。
インプラントの保険は使えるの?
インプラント治療は保険適用外です。
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